フィラリア症とは
フィラリア症とは別名犬糸状虫病と言われます。
よくわからないけど蚊に刺されるとダメなんだよね?
そんな安易な病気ではありません。その名の通り糸状の成虫が肺動脈や心臓に寄生し最悪の場合死に至ります。フィラリア症の予防は狂犬病の注射のように義務化されていませんがとても怖い病気なので今一度確認して大事な愛犬を守りましょう!
フィラリア症の感染原因
蚊によって発症する病気です。
- フィラリア感染してしまっている感染犬を蚊が吸血する
- 幼虫(ミクロフィラリア)が蚊の体内に侵入
- ミクロフィラリアは蚊の体内で感染能力のある幼虫に成長
- 健康犬を感染能力のある幼虫を持った蚊が吸血し感染
- 皮膚から入り込んだミクロフィラリアが康健犬の体内を移動しながら成長
- 肺動脈や心臓に寄生
- 感染してから約3か月後成虫となり、ミクロフィラリアを産む →1へ戻る
フィラリア症の症状とは
フィラリア症は蚊に刺されてすぐに症状が現れるわけではありません。飼い主さんの知らない間に感染しているので愛犬の少しの変化にも気が付いてあげることが大事です。
主なフィラリア症の症状は
- いつもより元気がない
- 食欲がない
- 尿が赤くなる
- お腹が膨らんでいる(重症化すると腹水が溜まります)
- 呼吸が苦しそう
- 咳をする
フィラリア症の治療
もしフィラリア症を発症してしまった場合の治療法としては
薬で成虫を駆除する
成虫を駆除するにはヒ素剤を慎重に投与します。とても副作用が強く合併症を起こしやすいです。
成虫摘出手術
首の血管から成虫を取り出します。すでに肺静脈や心臓に成虫が寄生していると体力的にもかなりの負担が掛かり手術中に亡くなってしまうこともあります。
投薬治療
症状を軽減する薬を何年間か一定の間隔で投与してマイクロフィラリアを死滅させます。成虫が体内に残っているため負担がかかります。
フィラリア症の治療には危険や負担が伴い愛犬の命を奪い兼ねません。
※かかりつけの動物病院にホルマリン液に入ったフィラリアの標本があると思いますので一度見てください。
フィラリア症の予防
フィラリア症はお薬により予防することができます。
もしフィラリアに感染しているのに投与してしまうと副作用やアレルギー反応が起こることがありますので、予防薬を投与する前には必ずフィラリアに感染していないかの有無を検査することがとても重要です。
毎年5月から10月まで毎月1回お薬を投与します。
蚊は夏が過ぎればいなくなるのでは?
体内に残っているフィラリアの幼虫を駆除する為です。
気温の高い国や地域によっては11・12月まで投与する必要があります。かかりつけの動物病院で指示された期間投与しましょう。
フィラリアのお薬は体内の中にいる幼虫を駆除する薬です。蚊に刺されないようにする薬ではありません。
蚊取り線香なども利用して予防しましょう。
我が家では真ん中の子と下の子はネクスガードを投与しています。ジャーキータイプで喜んで食べてくれます。
ネクスガードはフィラリア症・ノミ・マダニ・お腹の虫に効果があります。
オールインワンタイプのお薬です。一度にできてストレスも軽減できてとてもお勧めです。
上の子は病気があり食事が療法食の為フィラリアのお薬とフロントラインでノミ・ダニ予防しています。
フィラリア症は、まれに人も感染します。ほとんど無症状か軽傷で終わるようですが中には重症化した症例もあるようです。
フィラリア症のまとめ
とても怖い病気ですが予防が可能です。
大事な愛犬の体に虫が這いずり回っていると考えると怖くて仕方ありません。
重症化するととても痛みや苦しみを与えてしまう事になります。愛犬を守るのは飼い主です。
ペット免疫セラピストのゆみでした。
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